エージェントシミュレーション

megadisaster
エージェントシミュレーション って何?とタイトルを見て思われた方も
たくさんいらっしゃることでしょう。
アンケートや社会学的な観察研究の結果、人それぞれの行動パターンを分析し
予測や仮定に基づいた人の動きの相互作用や時間軸に照合し
すべてプログラムの実行計算に託し
シミュレーションの推移を見守るものだそうです。
9月6日(日)21:00放送された
【NHKスペシャル 巨大災害 MEGA DISASTERII
日本に迫る脅威 第2集「大避難~命をつなぐシナリオ~」】
はご覧になられましたでしょうか?
私は偶然テレビをつけたら放送しており、こちらでエージェントシミュレーションを知りました。
あまりの映像のリアルさに吸い込まれるように見入ってしまいました。
人が何かが起きると、いつ、どう、どこへ動くのか
プログラムがシミュレーション・映像化してくれるので、とてもわかりやすかったです。
進行役は、タモリさん、久保田祐佳さん。
ゲストに 河田惠昭教授でした。
内容は、「スーパー台風」、そして「南海トラフ巨大地震」の二本立てです。
———————————
特に急がれるのが、大都市を直撃した場合、
膨大な数の住民避難が必要となる「スーパー台風」、
そして、短時間で大津波が襲う「南海トラフ巨大地震」だ。
かつてない数百万人規模の避難=”大避難”が、
迅速に実現できなければ、多くの命が奪われるおそれがある。
住民一人一人の避難行動を分析する「エージェントシミュレーション」
と呼ばれる解析技術を使って、科学者たちが都市全体の避難を検証していく。
*NHKのオンデマンド放送でも見られますので*
ご参考にどうぞ!(有料です)
https://www.nhk-ondemand.jp/goods/G2015064391SC000/?spg=P201300111300000
———————————
スーパー台風については、主に東京近郊の避難についてでしたが
南海トラフ巨大地震は、静岡県焼津市がターゲットとなっていました。
もっとも津波の被害が大きいと叫ばれる港町です。
シミュレーションでは、焼津の海に近い地域は
なんと2~5分で津波に巻き込まれるとの結果がでており、
2分以内に3階建以上の高い場所へ避難が必要なんだそうです。
ほんの5分で何千人もの被害者が出る現状をなんとかしなくては!と焼津市役所と焼津高校の高校生が協力して、焼津市内の被害が大きい地域の住人調査が開始され、避難の際に手助けを必要としているお年寄りや小さい子供がどこに何人いるか、避難場所はわかっているか、避難場所が最適か、の確認がされたのだそうです。
正直、いきなり面識のない大人が「市役所からきました」と調査に入っても
身分すら疑われてしまう世の中です。
そこに、地元の高校生が入ったおかげで、話しやすく親身になって話を聞いてくれるので、まさに地域密着型の防災対策がとれたのだそうです。
素晴らしいですね!
最寄りの避難場所がわかっているにも関わらず、
遠い避難場所に逃げようと考えている人も少なからずいました。
最寄りは、本当に一時避難場所で、食糧も屋根もないような場所だったからです。
逃げた後の生活を考えると、少し遠くても公民館などの公共施設を選んでしまっていたのです。
しかし、シミュレーションや実際に避難してみると、津波にのみこまれてしまうことがわかりました。
最寄りの避難場所なら津波に巻き込まれる前に高い場所へ上がれるのに、わざわざ遠い場所にすることで、避難が間に合わないのです。
高校生たちがそれを住民に伝え、とにかく命あっての避難だと説明することで住民の気持ちを変えることができました。
エージェントシミュレーションと、高校生たちの努力によって、何千人の命がほぼ助かるシミュレーションに変わりつつあります。
また、焼津市では、元々避難場所にしていされていた公共施設以外にも
鉄筋コンクリート造3階建以上の建物も、緊急避難場所として認定しています。
これは、鉄筋コンクリート造の強さ、そして津波から逃げるには遠くへではなく高い場所へ逃げるのが鉄則だからです。
映像の中にも、足が悪く避難場所まで短時間でたどり着けない人のために、近隣の3階建て以上の民家をたより、一時避難場所に指定させてもらう措置もとっているとありました。
木造や軽量鉄骨の建物では、高さに限度がありますし津波で流されてしまうことがわかっています。
今後、津波が懸念される地域や沿岸部では、鉄筋コンクリート造の建物が大きな役割を担っていくことでしょう。
東日本大震災で、尊い犠牲を代償に日本人は多くのことを学びました。
それを教訓に、まずは命を守ること。生き延びること。
ここ最近は、県内に大雨も続き、被害も絶えません。
災害は、先のこと!ではなく、今日!起きるかもしれません。
これからも防災意識を高め、備えていきたいですね。