刃を研ぐ

表題は〔フランクリン・コヴィー社〕の会長の「スティーブン・R・コヴィー」が著した【7つの習慣】(キングベアー出版)の中にある言葉です。〔フランクリン・コヴィー社〕はタイム・マネジメントやリーダーシップ開発などの企業内教育と、デイ・プランナー事業をてがける世界最大級の会社です。米国ユタ州の本社を中心とし、世界31カ国において展開される活動は、企業はさることながら、政府機関、各種団体、学校、個人にも広く指示されています。
 『刃を研ぐ』とは次のように本の中では言っています。私なりに分り安く要約します。
ある旅人が、森の木を切っているきこりのそばを通りがかりました。「きこりさん随分精を出して頑張っているようだけど、もう何時間ぐらい切っているんですか。」「もう5時間以上切っているんだよ。もうくたくただよ。」「それは大変だ。少し休んだらどうですか。ついでにそのノコギリでは効率よく切れないでしょうから刃を研いだらどうですか。」きこりは答えます。「冗談じゃないよ。俺はこれから一生かかっても切れないかもしれないこの山の木を、全部切らなければならないんだ。一時たりとも無駄にはできないんだよ。刃を研いでいる暇なんて少しもないよ。木を切っているだけで精一杯だよ。」きこりはそう応えると、目の詰まったノコギリで必死になって木を切り続けたそうです。
 【7つの習慣】の中の『刃を研ぐ』とは自分自身という最も大切な資源を維持する為に必要な習慣なのです。つまり自分の中にある4つの側面《肉体的側面、精神的側面、知的側面、社会・情緒的側面》のそれぞれを再新再生させることです。この4つ側面を常に最上の状態にしておくために、我々は時々立ち止まってそれぞれの『刃を研ぐ』必要があるのです。きこりの人生そのものである、山の木を全部切る、という確かに毎日必死になって木を切り続けても、中々達成できないことでも、やはり時々はノコギリの刃を研ぐ必要があるのです。そして効率よくその能力を使わなければ、疲労感や大変さばかりが、眼の前に立ちふさがってしまうのです。
 中国のことわざに『退歩就己』というものがあります。これは人生長いのだから、時々は立ち止まって、自分自身と向き合って、じっくり考えてみることも大事なことだと教えています。常に、忙しいということに振り回されていますと、大事なことを忘れたり、置き去りにしたり、勘違いをしたりして自分自身の行く道を見失ってしまいがちです。
年に最低でも1回ぐらいはゆっくり《肉体的側面、精神的側面、知的側面、社会・情緒的側面》のそれぞれの『刃を研ぐ』ことをしたいと考えます。
今月は長い夏休みがあります。こんな時こそ普段出来ないような、家族サービスや旅行や趣味に興じる事などを通じて、また専門書を読んだり、勉強に励んで、皆さん自身の、それぞれの『刃を研ぐ』ことをお願いしたいと思います。

『 素晴らしい未だ見ぬKONOIKEに会う為に今頑張ります。』