初難を憚ることなかれ

私が尊敬している経営者の一人に【杉山孝男】(ペンネーム杉山厳海)さんがいらっしゃいます。杉山理事長と呼ばせていただきますが、現在《学校法人名古屋大原学園》の理事長として《大原簿記専門学校・大原法律公務員専門学校・国際トラベルホテル専門学校・大原情報ビジネス専門学校など》10校の経営の傍ら禅宗・儒教・道教などの東洋思想と人間学の関係を研究されています。著書や論文も数多くあり、また多くの場所で講師としてご活躍されています。また人心の砂漠化を防ぐことを目的に『百万人の心の緑化作戦』というボランティア運動を精力的に進めていらっしゃいます。私はKONOIKEに入社した30年位前の若い頃(理事長もまだ随分若かったのですが)工事の受注をしたくてお会いしました。(残念ながら工事は失注しました)その頃から素晴らしい、立派な方だと思っていましたが、近年久しぶりにお会いした時に理事長から3冊の本を頂きました。その中の『菜根譚その81』に載っていたのが表題です。『菜根譚』は皆さんご存知でしょうが、中国「明」の時代に思想家の【洪自誠】によって書かれたものです。日本でも江戸時代後期から昭和初期にかけて国民の代表的な教養書として愛読され、日本人の人格形成に大きな影響を与えた書物です。『菜根譚』という名前は、宗時代の儒者【汪信明】の「人、常に菜根を咬み得れば、即ち百事なすべし」(日頃から菜根粗食の清貧生活をしている人は、どんなことでも成し遂げることができる)という言葉から引用されたものだそうです。表題を杉山理事長は次のように解説しています。
                
《 「意味」 事を始める場合に、初めて遭遇する艱難におじけづいてはいけない。
「解説」 初老の経営者がしみじみ述懐した。「昔から(貧乏な家から来た女房は宝なり)と言うが、俺の女房は貧家の娘であった。俺も結婚当初はニッチモサッチモ行かない時が度々あった。すると俺の弱気を見越して「お父さん、どうせ裸一貫で始めたものでしょ。私や子供はぼろアパート一間で平気よ!」とくる。家族の心配がなくなれば、自分の苦労などは大したことはないから気が楽になった」と。ある年の目標に「困時捨命心」という造語を掲げた。困った時には命の一つもくれてやる覚悟があれば道は開けるという心意気である。その後何回か清書しているうちに、命を捨てるのでなく、自己の中心から湧き出る「困心の弱気」を捨てることだと変わってきた。行き詰まった時に、①姿勢を正す。②最悪状態を想像する。③その状態を受け入れる覚悟をする。④そしてじっくりと気力を養う。⑤最後に呵呵大笑する。これが「困時捨命心」の方法である。呵呵大笑は喉チンコを太陽に向けて笑うことであるが、笑い続けていれば胸中の困心も放出できる。》
 事を始めようとすれば、必ずといってよいほど多くの困難にぶち当たります。それらを乗り越えるために先人は色々な知恵を教えています。サーまた今から皆で力強く生きて行きましょう。

『 素晴らしい未だ見ぬKONOIKEに会う為に今頑張ります。 』