王様と召使

 こんな話があります。ある国の王様と、その国で雇われている、王様の世話をする一番下の位の召使の話です。王様は朝起きてから夜寝るまで、まるで天国のような暮らしをしています。朝は、身の回りの世話をするお付きの者達が、全てを整え、また朝食も毒見係りが確かめた、安全なおいしい物を、欲しいだけ食べます。勿論、健康を考えて侍従長が、食べ過ぎに気をつけるよう諭すこともありますが、基本的には好きな物を好きなだけ食べています。その後は家来からの報告を聞いて基本的には「良きにはからえ」です。また午後は好きな事に没頭します。夜寝る前まで本当に楽しく暮らしています。  特に召使からみると、王様の暮らしぶりはまるで天国で、何の不自由も無く、何の心配事も無く、永遠に幸せな暮らしを保障された極楽浄土の生活を謳歌しているようにみえます。一方召使は大変です。上役に指示命令された仕事をしなければなりません。特に他の召使が嫌がるような仕事も、一番下の位の召使はやらされることが多いのです。また朝食もいつも同じ物でちっともおいしくありません。死ぬ前に一度でいいから王様の食べているような、おいしい朝食をお腹いっぱい食べてみたいと思っています。
召使は、昼間はこのように指示命令に従い、忙しく大変ですが、夜は別です。今日一日の疲れがどっと出て、ぐっすり、安らかに、熟睡します。きっとおいしい朝食を食べている夢をみて、楽しく幸せな気分で寝ているのでしょう。まるで王様のような気分で、朝までしっかり時間を忘れて眠ります。昼間は確かに召使ですから、辛く大変ですが、夜は別です。どんな夢でも自由に見ることが出来ますし、何の不自由も心配事も無く、ただぐっすり寝ることが出来ます。特に一番下の位の召使にとっては、これ以上の身分の下は無く、余計な心配事はこれっぽっちもありません。ですから昼は辛く大変ですが、夜は昼の疲れもありぐっすりと眠れます。昼は地獄、夜は天国です。
一方王様はどうでしょう。夜はまるで地獄です。ありとあらゆる心配事が次から次へと襲って来ます。熟睡なんて夢の夢です。隣の国からいつ誰が攻めて来るか、その為の備えは出来ているか。また国の民達は良く言うことを聞いてしっかり勤めを果たしているか。また後継ぎはどうしたら良いか。明日の食事に毒は入れられていないか。深夜襲われることはないか。家来達はそれぞれ自分の役目を果たしているか。将来のこの国はどうなっているか。またそのために、今どんな手を打たなければならないか。心配事は考えた始めたら限がありません。ですから毎晩朝まで寝ることが出来ず、睡眠不足が当たり前の状態が毎日毎日続いているのです。昼は天国、夜は地獄の生活です。
さて、王様と召使どちらが望ましいか分かりませんが、人それぞれ、人生色々ですね。
私達KONOIKEは、このようなことも承知の上、全員で昼も夜も幸せになれるよう頑張って【夢と誇りと喜びが持てる仕事場】にして行きましょう。
  

素晴らしい未だ見ぬKONOIKEに会う為に今頑張ります