他人に好かれる人になりなさい

 皆さん新年明けましておめでとうございます。
今日からまた新しい年、平成23年1月1日が始まりました。
今年1年どうぞよろしくお願いします。
 表題は以前にもこのコラムで紹介した「中村天風」さんの『君に成功を贈る』の本の中で一番最初に語られている言葉です。今日は1年の初めでもあり、皆さんに今一度認識して頂きたくここに紹介します。
《 皆さんごきげんよう。天風であります。お若い元気そうな、皆さんの顔をみて、とてもうれしい思いを感じております。今日は、はじめて私の話を聴かれる方が半分ぐらいお集まりのようなので、新しく聴かれる方々に、特に申し上げておきたいことがあります。それは私が大正8年から50年来、このように皆さんの前でお話をしておりますのは、本当の人間を作りたいから、ということなんです。人間として生まれた以上は、何をおいても第一番に「有意義な幸福な人生に生きたい」と誰もが願うでしょう。ですが、あなた方が思い描く夢なら夢、あるいは「ああなりたいなあ」という願いなら願い、出世や成功というものを実現するには、一番に、人間というものがつくられなければダメなんです。こう申しますと、「だから一生懸命に勉強したり、会社に入って勤労生活に励んでいるじゃないか」と言うでしょう。勿論、それも有意義な幸福な人生に生きる一つの方法には違いありませんが、すべてのものには、一番最初に必要なことがあるんです。英語の諺に「イット・ウッド・ビー・ファーストシング・アット・ファースト」という言葉があります。これは「何もかも一番先に必要なものが必要だ」という意味であります。さてそこで、皆さんに一つお聞きしてみたい。この意味にのっとって、有意義な幸福な人生に生きるには、何をおいても一番先に必要なことは何だと思われますか。学問か、経験か、あるいはすぐれた手腕か、むろん、それらも各々の人生においては部分的に必要な要素ですし、仕事に携わる場合にも必要な事柄には違いないでしょう。しかし、ただ今申し上げた諺に該当する事柄は、おそらくは知って知らずに過ごしていることではなかろうかと思うんです。皆さん、注意深くお聴きなさいよ。何をおいても、かにをおいても、一番先に必要なことは、「他人に好かれる人間にならなければいけない」ということであります。何でもないことのようですが、これが、人生一番の根本基礎なんであります。どうですか皆さん。何か鳩が豆くらったような顔してる人が多いようですが。何かもっと難しいことでも私が言うと思っていたんでしょう。ですがね、どんなに学問ができようが、どんなに経験を積もうが、どんな手腕をもっている人間であろうが、他人に好かれない人間というものは、もう断然、有意義な幸福な人生に生きられないんですよ。私も過去におもしろい経験が一つある。学生のころ、いつも首席で成績抜群な男がいたんです。素晴らしい理解力があるうえに、記憶力がすぐれていて、この少年が社会人になったら、素晴らしい出世街道を邁進するだろうと、誰もが思っていた男なんです。そしてお互いが中学を出ると、ちりぢりばらばら。その後およそ30年ばかりの後です。私はこういう仕事をする前に、銀行を経営していたことがあるんですが、その銀行の庶務課に、どっかで見たことのあるような顔だが、思い出せない一人の男がいたんです。「君、どっかで見たことのあるような顔だがなあ」「いや、そのうちご挨拶に伺おうと思っていましたが、実は私、学習院の中学部でご一緒だった者です」と言うんですよ。あの優秀な成績をもった彼が、本来ならもう立派な銀行の頭取か、会社の社長になり得る資格をもった人間が、未だに平の事務員で働いている。その原因はどこにあるかというと、あまりにも出来が良すぎた結果として「他人に好かれる」という肝心なことに気がついていなかったんでしょう。皆さんの仲間にも、何をしても抜け目がなく優れていて、それで何となく人好きのしない人が、一人や二人おりはしませんか。そんなにお互いにキョロキョロ見合いっこしなくていい、顔に描いてあるから分かります。ですから、自分で「他人に好かれる人間になろう」と努力すること。本当に日々、日常の生活において注意しなくちゃいけないんですよ。 》
 いや、まったくそのとおりです。幸福になるには他人に好かれること。そのためには他人を好きになることです。まだまだこれから長い人生が続きます。これからもっと幸せになるためにも、今年一年「他人に好かれる」よう努力しましょう。

素晴らしい未だ見ぬKONOIKEに会う為に今頑張ります