紅葉の季節

こんにちは。秋らしい天気が続く毎日ですね。

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段々と紅葉のシーズンが近づいてきていますが、日本人のように「紅葉」を愉しむ民族は世界的に見ても少ないようですね。ヨーロッパやアメリカなど、(主にメイプルの木が多いようですが)紅葉する木は多く生えているそうですが、寒くなるのが早い、又は一気に寒くなる為、日本のように2~3ヶ月紅葉を眺めるという習慣が少ないそうです。(全く紅葉を愉しんでいないというわけではないと思いますが)
そんな日本では、独特の「色」が多く、しかもビビットな明るい色よりもむしろ、紅葉を眺めている時に見るような少しくすんだ色や独特な表現の色合いが多いように感じます。種類が多すぎるので、その色の名前を見ても色が想像できないこともしばしば。以前、綾辻雪人さんの小説を読んでいたら、綾辻先生は色が好きなのか、数えてみたら50種類以上の日本独特の色を小説内で出しており、ひとつひとつどんな色なのか検索しなければいけないほどでした。特にわからなかった色は「鈍色(にびいろ)」です。ひとことで言うと、「グレー(灰色)」ですが、その灰色の中にも濃淡があるようでした。

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特に日本では昔から着物を愛用し、様々な色を使用していました。染色工芸家の久保田一竹さんの「久保田一竹美術館」に行くとそのいろどりの素晴らしさに大変感動します。久保田一竹さんは染色の研究をしており、生涯をかけ、とても鮮やかな染めの着物を作っていた方です。
【久保田一竹美術館 山梨県南都留郡富士河口湖河口2255 0555-76-8811】
http://www.itchiku-museum.com/

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▲久保田一竹美術館内は写真撮影はできませんが、外にある庭もとても綺麗です。

また、静岡では有名な芹沢銈介さんの作品なんかも日本独特の色が使われており綺麗ですね。静岡は登呂にあります「芹沢銈介美術館」では、現在120年記念展をやっているようです。
「暮らしに生きる文字」という記念展だそうで、様々な文字をテーマに展示しているようです。
【芹沢銈介美術館 静岡市駿河区登呂5-10-5 054-282-5522】
http://www.seribi.jp/

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さて、色についてもう少し掘り下げてみましょう。秋の紅葉をテーマとすると、オレンジ色や黄色、赤など様々な色が思い浮かびますが、それぞれ例えば「オレンジ色」のくくりの中にも、日本独特の色を探すと何十種類もの色があるようです。例えば…
●萱草色(かんぞういろ)
..「萱草」とは、ユリ科の花のことをいうそうです。別名「ワスレグサ」
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●柑子色(こうじいろ)
…「柑子」とは、ミカンの一種「コウジ」のことだそうです。別名「ウスカワミカン」温州ミカンより小さくすっぱいようです。
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●金茶(きんちゃ)
…「金茶」とは、明るく黄色がかった茶色のこと。金色に近いそう。別名「山吹茶」
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たった3種類なのに、既に聞いたことのない色、だけどどこかで見たことあるかもしれない…と思うような色ですね。このように、果物や自然の色からなっている色が数多くあり、日本の伝統色とされています。そして日本の伝統色は465種類あるそうです。(「和色大辞典」参照http://www.colordic.org/w/)ちなみに、カタカナ表記される色は(オレンジやイエローなど)「洋色」とされ、世界の伝統色、285種類があるそうです。色はどこまでいっても奥が深いですね。色は、その組み合わせによっても見え方が変わってきますし、人に与える印象も大きく変わります。特にマンションのように大きいものだと、手元で見ている色と大きな面で見たときの印象がだいぶ変わりますので、建物の外壁色を決める時などは、サンプルよりも明るく・薄くみえることを念頭に置くと良いそうです。また、部屋の中やトイレの中など一面色を変えた壁紙を貼ったりしますが、光が当たりにくい所などはより暗く見えることも覚えておくと良いそうです。
環境に合った建物の色、雰囲気にあった内装の色を楽しく選んでいきたいですね。