草薙の剣

❚ 草薙神社と日本武尊

静岡市清水区にあります「草薙」には、日本武尊(ヤマトタケルノミコト)の伝説があるのをご存じでしょうか。草薙神社に行くと、鳥居をくぐった左手に日本武尊の像が建てられているのを見ることが出来ます。また、草薙神社の本堂には日本武尊だと思われる絵が飾られています。ではなぜこの地に日本武尊の伝説が言い伝えられているのでしょうか。

   

❚ 日本書紀に描かれる日本武尊

日本書紀では、日本武尊がこの地に来て、この地が「草薙」と呼ばれるようになった由来が描かれています。

(抜粋)

「日本武尊が東征の折、駿河へくると、地元の賊がはかりごとを思いつき、『この野に大きなシカの群れがいます。シカの吐く息は朝霧のようで、その足は木の幹のように太いのです。このシカの狩りをしてみませんか』と誘いかける。シカの正体を見届けたい日本武尊はこの誘いに乗ったが、賊は野に火を放ち、日本武尊を焼き殺そうとした。だが、日本武尊は「天の叢雲の剣(あめのむらくものつるぎ)」を所持していたため、辺りの草を薙ぎ払って難を逃れた。この時、日本武尊が焼き払った土地が「焼津」の名の由来となり、その剣の名を「草薙の剣」を改めたという。草薙という地名の由来は、日本武尊の用いたこの剣にあるのである。」  

(PHP文庫「静岡 県民も知らない地名の謎」,著者 日本地名の会,2014.9.17発行,株式会社PHP研究所)

 

日本武尊が清水に来て活躍をしていたと考えると驚きですね。全国を行脚していたのでしょうか。伝説だとしてもこうして草薙神社に残っているのを見ると感心してしまいます。

   

 

❚ 龍勢でも有名な草薙神社

草薙神社と言えば龍勢!を思い出す方も多いかもしれませんね。毎年行われている花火大会です。花火と言っても花のように打ち上げられる花火とは違い、細長いロケット花火のようなものですね。神社にも置いてあります。

   

 

❚ 変化し続ける草薙

このように草薙はだいぶ古くから伝説が残される土地。そして今でも変化し続けています。大正15年に開業した草薙駅は現在改修工事が進められ、南北の横断通路も完成しました。国道一号線から南幹線へ繋がったことで利便性がぐんと増しましたね。平成30年春には国道一号線側に常葉大学も出来る様で楽しみですね。草薙駅はJRと静岡鉄道との距離が近く、移動にも大変便利な場所となっております。今後の発展も楽しみですね。