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ハワイのスーパーマーケットの話

 この話は以前私が、ある経営コンサルタントの勉強会に参加した時に、事実あった話として聞いた内容です。
 ハワイにスーパーマーケットを5店舗持っている地元では有名なオーナーがいました。オーナーには自慢の大変優秀な息子がいました。息子はマサチューセッツ工科大学に在学中に経営学博士になり、ある有名な経営コンサルタント会社に勤務していました。
 ある日オーナーは息子に尋ねました。「息子よ、最近本土から大手のスーパーマーケットがやって来て、私の経営しているスーパーも売り上げが落ちている。このままでは将来不安だが、どうしたらいいだろう。」息子は応えました。「お父さん、経営を合理化して効率を上げなければならないよ。そのためにはまず、広告宣伝費等、経費を削ってできるだけ身軽にすることだよ。また5つの店舗の内、売り上げの少ない2店舗ぐらいを閉店したほうがいいだろうね。でもこれをしたからといって、すぐによくなるわけではないよ。その後も相当努力をしないとだめだよ。」と言われました。オーナーは息子の言うとおり、広告宣伝費などを削り、また店も3店舗にしました。しかしやはり息子の言うとおり、こうしても直ぐにはよくならず、苦労ばかりが増えました。
 「息子よ、お前の言うとおり以前よりもっと大変になった。どうしたらいいだろう。」
「お父さんやっぱり大変だろう。一番売り上げのよい一店だけを残して、その店だけで何とかやっていける体質にしないとだめだよ。けれどそうしたからと言って直ぐによくなるわけではないよ。その後は相当頑張らないとつぶれてしまうよ。」
 「息子よ、お前は本当に凄い奴だ。やっぱりお前の言うとおりだったよ。一店舗にしたけど無理だったよ。お父さんのスーパーマーケットはなくなってしまったよ。」
 スーパーマーケットは息子の心配したとおり(経営コンサルタントが言ったとおり)
になりました。果たしてオーナーはこれでよかったのでしょうか。
 私達は常に勉強し続けなければなりません。コンサルタントの教えも含めて、参考になることには精一杯耳を傾け、また書物からも学び続けなければなりません。もっともっと努力をし続けなければなりません。そして実行できることは、どんどん取り入れて 
もっと進歩しなければなりません。しかし、勉強することはものすごく大事ですが、それ以上に大事なことは、息子が言っている『必死になって、のたうちまわって、達成する努力、頑張り』をしないとだめだと言うことです。
 私たちKONOIKEはこの死に物狂いの努力の中にも、明るさ楽しさを見つけて
『働楽高信』を続けて行きたいものです。