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「東芝 原子力敗戦」大西康之 著

 

数年前の書籍でありますが、巨大企業である「東芝」がいかにして原子力事業により

失墜していったのかが詳細に記されております。

 

2000年代初めより、国策として推進されていた、原子力発電事業の輸出に関わっていた

東芝は、海外の企業買収等を経て国産の原子力発電施設を販売する策略でしたが、

福島原子力発電所の事故、買収先の事業不振等、様々な要因により、ついには粉飾決算を

するにいたりました。

 

書籍の中では国策として進められた原子力ビジネスは、責任を持たない官僚が

経営に介入していることに問題があると記されています。

 

当時の東芝の社長、役員は損害賠償を請求されましたが、国のためと謳い、

それを描いた官僚は、なんの責任を問われることもありません。

 

今、国策(国家的プロジェクト)として推進されている「リニア事業」に関しては、

南アルプスのトンネル問題等があり2027年度開業は無理でしょう。

 

しかし、国策として走り出した「リニア事業」はもう止まることはできないのでは・・・。