ありがとうをはこぶ KONOIKE
私たちは持続可能な開発目標(SDGs)を支援しています

今日 何をなすべきか

 表題はKONOIKEがお世話になっている、遠州信用金庫の経営者セミナーにて「経営のヒントとなる言葉」の中から引用したものです。ピーター・F・ドラッカー氏の著した「マネジメント」(ダイヤモンド社)の中で述べている言葉です。先日この内容について資料をいただきましたので、皆さんにも読んでいただきたくここに紹介します。
 【ピーター・F・ドラッカー氏は、1909年、オーストリアのウイーン州に生まれました。1931年にフランクフルト大学で法学博士号を取得し、1933年に英国に移住しました。以後1939年に刊行した「経済人の終わり」を皮切りとして次々に著作を発表しました。1969年には「断絶の時代」を発表し、この作品が当時のサッチャー政権が推し進めた国営企業の民営化政策に大きな影響を与えるなど、「現代経営学・マネジメントの祖」として世界中で大きな注目を集めました。
 冒頭の言葉は「最大の問題は、明日何をなすべきかではない。『不確実な明日のために今日何をなすべきか』である」の中から引用したものです。また「未来は、常に現在の意思決定の延長線上にある」と言うことを表しています。ドラッカー氏は著書「マネジメント」において、次のように述べています。「戦略計画は未来の意志決定に関わるものではない。それは、現在の意思決定が未来において持つ意味に関わるものである。意思決定が存在しうるのは、現在においてのみである。」マネジメントは、一般的に「組織に目標を設定し、ヒト、モノ、カネなどの経営資源を管理して有効活用することにより、組織の力を最大限に生かして目標の達成を図ること」であるとされています。そして、戦略計画は、マネジメントにおいて「経営者の意思決定によって策定された、組織が目標を達成するための道筋」です。ドラッカー氏は「戦略計画」と「未来の予測」を混同することの危険性を警告しています。「未来の予測」は、あくまでも現在の可能性を前提として成立するものです。とはいえ、前提となる現在の可能性は、企業活動により絶えず変化し続ける性質を持っています。未来は、あくまでも現在の結果であり、従って、効果的、合理的な戦略計画のための意思決定は、「効果的、合理的な、現在の、意思決定から生まれるもの」だと言えるでしょう。そして、さらに重要なこととして、戦略計画は成果に応じて変化するという連続した過程を持っている点が挙げられます。過去、現在、未来はそれぞれが独立した存在ではなく、連綿とした継続性を持っています。従って昨日の時点で「最も効果的、合理的」として行った意思決定であっても今日になってみると思わぬ結果になっていることは起こりうるのです。このような場合過去の意思決定に対するこだわりを捨て、新たに生じた前提に基づいて再び意思決定をすべきです。ドラッカー氏は「常に、その時々の現在に基づき何をなすべきかの意思決定を行う」ことの重要性を説いているのです。】   KONOIKEとっても大いに参考としたい言葉です。

素晴らしい未だ見ぬKONOIKEに会う為に今頑張ります